(仮)やっと載せる感想 "The Shining"

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ついにシャイニングを観まして2ヶ月ほどが経ちました。10/14に書き始めてやっと載せた、、、ほんまにprocrastinationもほどほどにですね。

母にこれは観るべき映画だと散々言われ、film schoolでは何回か授業中に取り上げられ、観なきゃ!という気持ちが強かった映画。ネトフリで観れました(いまアマプラでも見れるっぽいです)

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キューブリック監督が手掛けたこの作品の撮影期間はなんと約5年(めっちゃ映画評論家みたいなこと言うてる)。撮影期間が長いことで有名な監督で、ジャック(主人公/ホテルの管理人/一家の父)が白いドアから顔を覗かせる有名なシーン(怖いので画像は載せません)は約190回撮り直して一分にも満たないシーンを完成させたらしく、、

つまりですね!もうとにかく色んな要素においてこだわりが強めなのよ!

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シャイニングを観終わった瞬間、このシーンはどういう意味だったのだろう?どういう撮影法だったのだろう?、と色んな疑問が浮かび上がってすぐにグーグルを開いた。

出てきた記事の中でとっても共感できたのが「キューブリックの映画は一枚の写真としても通用するような、非常に美しくインパクトのある映像が印象的」だということ。

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色の使い方、シンメトリーな画面、一点透視図法、などの技術と時間をかけて細密に作られた作品だから確かに1つ1つのシーンがインパクトが強く、画面の細部まで記憶に残りやすい。

現代のホラー(イットとかアナベルとか)においては怖いっちゃ怖いけど「これ絶対CGやん」「こんなんありえんし」ってすぐ思っちゃうし「このシーン撮るの大変そうやな〜」って考えてしまってリアルの世界と映画の世界が完全に剥離されている気がする。

それに対してシャイニングは人間の狂気、幻想、恐怖を画面からしっかり伝え、観客の脳にこびりつくようなシーンが多い点ですごく怖いなと思った、個人的にね。そして何よりもデジタルな技術が発展していない時代に作られたにも関わらず、チープな要素まったく無くてとてもリアルな演出が多い。

観終わったとき中学生の時にバイオハザードを観た時以来初めて映画のせいで夜中トイレに行くのが怖いと思ってしまった(笑) 

でも名作って呼ばれるわけは怖さとかホラー要素からではなく、キューブリックにしかできないユニークな演出があるからこそなのかなと。 

正直めちゃくちゃ怖いわけではないけど映画好きなら絶対観るべきなホラー映画やなと思いました。

 

追記

film schoolでシャイニングが取り上げられた分野の中で1番覚えてるのが撮影技術の分野。シャイニングはすべてのシーンをSteadicamを使って撮っている。台車(ドリー)やクレーンなどを使わずにカメラマンが体にカメラを装着(?)した形で撮影する方法。シャイニングをやっと観た時それの効果を存分に感じた。狭い廊下を三輪車でダニーが走るシーン。得体の知れない怖さが襲ってくるかもしれないというドキドキ感があり、同時に撮影方法すげえ!って素人目線だけど感じました。