〠香港宛も書きたい(ラブレターパート2)
私にとって慣れ親しんだ国といえば日本のほかに香港もそう。
香港は自分のアイデンティティを形成する要素の中で多くを占めていると思う。
なんて言い方はすごく見栄を張っていますけど、香港にいると日本にいるときぐらい落ち着くのは事実。
香港国際空港では勝手に体が動いてイミグレにたどり着けて、ローカル民で溢れるお粥屋さんに行くのはモーニングルーティンで、大好きなストリートフードはエッグワッフルで、地下鉄はどの色の線がどの方面なのか大体分かる(ミニバスは一生慣れない、、この時代降車ボタンがないって何事)(臭豆腐は食べたことないし食べたくもない)(ハムユーっていう塩漬け・発酵させたくっさい魚ハンバーグは大好き)
死ぬ前に食べたいのは西苑酒家(ジャッキー・チェンがそこの叉焼が大好きで有名)の蟹hot pot🦀(蟹と春雨の土鍋煮込み)食いしん坊な私が迷わずこれ!って言ってるんだから本当に美味しいんだよ(何様) ノスタルジアと圧倒的美味のコンビネーション、、もう想像しただけで涙がでてくるぜ、、、take me there immediately!!
香港で過ごした7年間が無ければもちろん英語はできないし、異文化に対する自分の視野は狭かっただろう。
日本以外に落ち着ける国があるのってすごく特別なことだなって思う。
「香港が香港でなくなる」
いまそんな状況に香港が置かれているのが心底悲しい。
今まで政治の透明性を保持してきた香港が「一つの中国」に浸食されそうになっている。
世界腐敗指数ランキング
http://top10.sakura.ne.jp/TI-Corruption.html
では、これまた基準がよくわかりませんが、香港は175ヵ国中17位。(これは上位であるほど政治・政治家の清廉性が高いみたい)それに比べて中国は腐敗数値の平均を下回って100位に位置している。ちなみに日本は香港の一つ上の順位(ちょっとびっくりした)。
もう一つ言及すると中国は海外のSNSの使用が禁止だ。みんなの(わたしの)大好きなインスタやその他もろもろ、グーグル大先生も出禁だって!一応中国版のツイッターとかは存在するみたいだけど、なぜ海外のものが使用禁止かというと国民と海外との繋がりを減らすため。外国のSNSを所轄するのは難しいけど、自分たちのものだと思い通りにできる。SNSっていうのは本当に蔓延的で簡単にニュースや記事についての意見を提示することが可能だ。意見が議論に繋がり、議論がデモ活動に繋がることもある。中国政府はそれを恐れている。
調べたら中国には情報検問システムがあって中国人は自由に情報を発信できないみたい。政府に対する批判はすぐに削除されるらしい。こっわ。シンプル怖い。なんで自分今まで知らんかったんだ(もっとニュース見よ...)。もしもいまここで書いていることがこのシステムにバレたら即アウトやん。
なんか長々と頭がよさそうなこと(下調べしてます、残念)を書いてますが、何が言いたいかと言いますと
中国という国はこれだけ自己の表現に関して制限されているということ。
香港のデモにてなぜ若者の関心が多いのか。それは将来中国の浸食のせいで自分たちの自由が制限されてしまうかもしれないから。
中国政府の実態を調べるとなぜ香港民のデモがこれほど過激なのか、どうしてそこまで「一つの中国」に対して嫌悪感を抱くのか、香港民でなくても十分に理解できるはずだ。
香港は本当に魅力的な国なんだよ。
都会とローカルの調和、エネルギッシュな町、人の親切さ、美味しい飲茶、美味しいタピオカ、美味しい牛乳プリン、美味しいワンタン麺、美味しいマンゴープリン、、、(あれ)
一国二制度がなくなったら魅力が半減どころかもうほとんどなくなっちゃうんじゃないかな。
香港は”大陸”と”違う”からこそ特別な独自性が生まれるんだと思う。飲茶だったり、広東語だったり、香港映画とかね。(完全にこれが絶対要因とは言わないけど)
書き出すと深みのない願いかもしれないけど、どうかノスタルジアで溢れていて私の愛するこの国が平和であってほしい。自分が住んでた頃と変わらない要素もあり、いい意味で変化もある元気な香港を訪れたい。my deary place.
〠日本宛のラブレターを書きたい
自分は本当に愛国心が足りないなと思う。
いま留学でアメリカにいる訳だけど、日本から離れて気づいたことがある。海外に行ってああ、日本が恋しい、、やっぱり日本が好き!という感情は”愛国心”を持つこととは別物だと。そりゃ結局自分が慣れ親しんだ国が一番心地いいし、住みやすいよね。ちょっと自分自身にショックを受けた。日本が恋しいと思う感情はただ慣れない地に自分が置かれているから出てくる安易なものであって、言い換えれば「日本」じゃなくて「今まで一番長く暮らしたあの場所」が恋しいだけ。そして私がいま一番に恋しいのは米と水圧の高い綺麗な風呂と猫。
ずっと同じ国に住んでいると気づきにくいことは多い。それでも海外と比較せずとも、日本の素敵さを知る努力をすることに”愛”があるといえる気がする。
Filmの授業で観た映画で"knowing her is to love her"(About Elly)っていうセリフがあってとても印象的だった(字幕映画、しかもアラブ語の映画だったからニュアンスだけど)(もう先生チョイスがマニアックすぎるよ)。スヌーピーの名言でもあるみたい、「知ることは愛することだ」。
そんな愛国心って大事?って思うひともいるかもしれないし、実際私も重要性を知ろうなんてこと今までなかったけど、考えたら国に対して愛がないのは今まで国が築いたものを軽視していることと同じであって、愛があるからこそ伝統を守ろうという気持ちが生まれるんだと思う。調べたら「世界価値観調査」というものがあるらしく、どんな基準かはよく分からないけど、日本人はダントツで自分が日本人であることへの愛着が薄いらしい。そのせいで伝統がなくなっていくのってすごく悲しくない?
壮大なものでなくても、小さなものでもいいから、伝統的で日本特有の文化を愛でようと。そして自分の中で流れている日本人の血に誇りを持とうと思った。
ちなみに絵画好きとしてロサンゼルス・カウンティ美術館に行ったんだけど、日本のものも観てみようと張り切って館内地図を頼りにたどり着いたジャパニーズアートの展示室はtemporarily closed for restorationでしてとってもがっかりしました(^o ^)は?って声に出してしまった(口が悪い)。でもこの知ろうとする気持ちが大事なんかなと。
大体最初の投稿はなんでブログを始めたのか、挨拶みたいなものからすべきだけどそれはまた今度。